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この作品は未完です。 ◇◇◇◇ 「ただいま戻りました。いい子にしてましたか?」 「あ…おかえり…」 鍵の開く音を聞いて俺は学校から帰ってきた古泉を玄関先で迎える。 俺は学校には行ってないし、家にも戻っていない。古泉のマンションで暮らしていた。 外出は許可されていないのでほとんど軟禁状態だ。 「今からちょっと出ますので支度してください」 「外出…どこに?」 俺の口ごたえに気を悪くしたのか古泉の顔から笑顔が消える。やばい、と脳より先に身体が感じる。 「ご、ごめんなさい、す、すぐ着替えてくるから、」 「急いでくださいね。外に車を待たせています」 すぐに謝ると古泉はいつもの笑顔を取り戻し、俺はほっと安堵の息を漏らした。着替えるために古泉を玄関に残し一人で部屋に戻る。 しかし車を待たせてるって…遠出するんだろうか。 いつもマンションにいるから外出することは珍しい。この前バイブを突っ込まれたまま市街を歩き回されたの以来だな。 …とにかく早く着替えを済ませて戻らねば。今日の古泉は何だかとても不機嫌でいらいらしているような感じがする。 いつもニヤケ顔でポーカーフェイスな古泉だが、一緒に暮らしていくうちに俺は少しずつこいつの分厚い仮面の下にある僅かな感情を理解できるようになった。 いや、被食動物が自らの危機を察知できる第六感みたいなものを獲得した…そういうものに近いのかもしれん。 「そういえば、貴女は機関に行くのは初めてですよね」 「機関?」 「今日は機関の方々に貴女を可愛がってもらいますから」 粗相のないようにお願いしますね、と響いた声に俺は恐怖で全身が粟立った。 機関の方々に可愛がってもらうって、俺が機関の奴らに回されちまうってことか? そんなのはごめんだ。断固拒否する!こればっかりは絶対にノーだ!! 今までいろいろ為すがままだったのは古泉だからであって、見ず知らずのオッサンたちに輪姦される筋合いもクソもあるか! 「どうかしました?」 「…」 頭の中では山のように拒否の言葉が浮かんでくるのに実際に口に出すことはできなかった。そうできないように調教されているのだから仕方ないのだろう。 思い通りに動いてくれない身体に悔しさが募っていく。ただ黙ってぷるぷると震えることしか出来ない。 ちくしょう、何でこんな身体になっちまったんだ。最初は普通に男女の健全なお付き合いをしていたはずなのに、いつからこんな惨事になってしまったんだろう。 古泉なしではいられない身体になってしまった。求めても求めても足りない。嫌われて素気なくされると死んでしまいそうだ。 だから、いくら脳が拒否しても古泉の命令ならば喜んで従ってしまうし、痛いのだって熱いのだって我慢してしまう。 「…いつまで着替えに時間をかけるつもりですか。急げと言ったでしょう」 古泉の声に苛立ちの色が見える。まずい、早くしないとまたおしおきされちまう。 震える手でなんとかボタンを掛けて玄関まで戻ると、古泉は腕組みをしてこちらを見ていた。 「ボタン、掛け違えていますよ」 「えっ?」 「まったく貴女は僕がいないと一人でお着替えも満足にできないんですね」 そう言って掛け違えたボタンを外していく。顔は笑っているのに全然声が笑っていない。 お前が機関に連れて行くとか、そういう怖いこと言うから怯えて動けないんだよ!と本来ならばそう言ってやりたいところだが、俺から出てくる言葉は 「ご…ごめん、次はちゃんとできるよう、がんばるから…」 情けなくて泣けてくるわ、本当に。 ◇◇◇◇ 目的地のホテルに着いて車を降りた瞬間、何とか今までごまかし続けていた恐怖がぶり返し冷や汗がどっと吹き出してきた。 膝ががくがくと震え、ついには立てなくなって無我夢中で古泉にしがみつく。 「…っ、怖い」 やっぱり嫌だ。今までだって嫌なこと痛いことたくさん我慢してきたけどこれは格が違う。 なぜ俺が見ず知らずの他人に回されなくてはいけないんだ。こいつだって俺が知らない奴らに輪姦されて悦ぶような女じゃないって分かっているだろう。 「い、いや、嫌だ!行きたくない!!」 「おやおや、貴女はいつからそんなわがままな子になってしまったのですか」 「怖い、絶対行きたくない…おねがい…」 古泉の目の色が変わっていく。獲物を狙う猛禽類のような目だ。 あぁ、俺は恐怖で肝心なことを忘れていたのだ。こいつは俺が嫌がることをするのが大好きで、辛くてとても我慢できなくて泣いてしまうまで責め立てるのに全力を注ぐ。 せっかく俺が勇気を振り絞って古泉に拒否の言葉を掛けたことは全くの逆効果なのだ。 嫌だ嫌だとどんなに抵抗したって止めるどころかさらにエスカレートしていく。 「僕の顔に泥を塗るようなことはやめてくださいね。大丈夫、きっと優しくしてくれますよ」 「違うことなら何だってする!ほら、この間お前が食べたいって言った雑誌のやつ、作るから!ねぇ、帰ろう?」 「…僕の言うことが聞けませんか?」 驚くほど冷たい声を放たれ、血液が逆流したかのように感じた。頭の中が真っ白になって言葉を失う。 すごく怒ってる。どうしよう。 「ご、ごめんなさい!」 意思と反して口が動く。調教の賜物なのか、古泉が怒ると「ごめんなさい」と言うように出来てしまっているようだ。 なぜ俺が謝まらなくちゃいけないんだ。酷い事をされるのは俺の方じゃないのか。 「いいえ、分かっているならいいのです。行きましょう」 古泉はまともに立つことすら出来ない俺の腕を無理やり引っ張ってホテルの中に連れて行った。 「少し人見知りしちゃう子なんですけど、よろしくお願いしますね」 古泉の後ろに隠れるように部屋に入ると中には数人の若い男がいた。 「…や、やっぱり…」 俺はこいつらに回されるのか。そう考えるだけでゾッとした。 古泉のブレザーの袖を掴んでもう一度だけどうにか考え直してほしいと懇願してみたが、冷たい視線で一蹴された。 「僕が日頃からお世話になっている方々です。ほら、ご挨拶してください」 「あ、あぅ…」 早く何か言わないとまた怒られるのに上手く声が出せない。 「ちょっと緊張しているみたいですね。何分、僕以外の人に抱かれるのは初めてですから」 古泉に腕を引かれてベットまで歩かされる。男たちの舐めるような視線が気持ち悪くて身体がガタガタと震えて止まらない。 機関の人間というと、森さんや新川さんみたく優しくて品があるイメージだったんだが、この男たちは草食動物をいざ仕留めようとする肉食獣のようだった。 まさに俺はヘビに睨まれたカエル状態である。 「緊張しなくてもいいんですよ。寝そべっていれば気持ちよくしてくれますから」 ふと制服の裾を握っていた手を払われ、古泉は入り口近くのソファーに腰掛けた。 「僕はここで見ていますので安心してください」 伸びてきた手にベッドへ押し倒されると神経が尖がったみたいに恐怖が全身を駆け巡った。 こんな名前も知らないような奴らに…怖い…怖い怖い怖いっ!! 「嫌だっ!離せ!!やだ!やだッ!やだぁ、やだああぁぁぁっ!!!」 まるで子供のようにはしたなく抵抗を試みるも女の力が男数人の力に適うはずもない。 けれど最早俺に冷静さなど欠片も残っておらず、狂ったように暴れ回った。 「離せ、離せよっ!はなせはなせはなせはなせはなせはなせえぇ!!!」 もうパニック状態だ。目がチカチカして、だめだ、ひゅうひゅうと息の吸い方がおかしい。 誰か分からない男の腕にしがみ付いて何とか呼吸を整えようとする。 はぁっ、ハァ、くっ…死ぬ、このままじゃ本当に死んじまう。 「ん!!んぅ…」 ふいに男の唇が重なる。酸素を取り込むために口を開けていたからいとも容易く舌が侵入してきた。 男の口から息が吹き込まれ、ちょうど人工呼吸のように俺の肺に空気が送り込まれる。気持ち悪い気持ち悪い! 「ゼェ、はぁ、はぁ、ん…ハァッ」 その間も男たちは暴れる俺を簡単に押さえ込んで服を脱がしていった。 シャツを中途半端に脱がされブラジャーを上にずらされるとささやかな乳房が露出する。 「ひうっ!痛い痛い!!」 半ば乱暴に胸を揉みしだかれ、乳首をぎゅうっと強く摘まれる。 痛くされているはずなのに散々調教された身体はそれでも快感を拾ってしまう。 知らない男の手や舌が身体じゅうを這い回り、ぞくぞくと感覚が背筋を走っていく。 違う、この感覚は這い回る舌やら指やらがあまりにも気持ち悪いからだ。断じて気持ちいいとか、そういうんじゃない。 「んっ…はぁ、こ、こいずみ、助けて、」 蚊の鳴くような声で懇願する。きっと報われないだろうが一縷の望みをかけて。 古泉はソファで足を組み、いつものニヤケ顔でこちらを見ていた。 「嫌です。貴女がこんなにも悦んでいるのに邪魔なんてとても」 お前の目は節穴か。どうやったら俺が悦んでいるように見えるんだ。 パニックで過呼吸まで引き起こしそうになってゼェゼェ言ってる俺を助けようとは思わんのか。 「っひあ!」 また強く乳首を摘まれ大きく身体がしなる。 思わず甲高い嬌声を上げてしまい、慌てて口を塞いだ。 「…淫乱」 蔑むようにくすくすと笑う古泉の冷たい視線に身体の芯が疼くような感覚をおぼえ、下着がじっとりと湿っていくのが分かる。 吐く息が荒く熱っぽくなっていく。古泉の嘲弄だけで俺はこんなにも興奮しているのだ。 下着が片足だけ外され、熱くなった陰部がひんやりと冷たい外気に晒される。 その繊細な部分を無遠慮に指が蹂躙していった。ぢゅぷぢゅぷと水気を含んだ音が部屋中に響く。 「…ふぁ、あん、あうっ!」 勃ちあがって固くなった突起を指でぐりぐりと押しつぶされると力が抜ける。 さっきまでの抵抗が嘘のようにすっかり大人しくなってしまった。観念するのが早くないか、俺。 俺を押さえつけていた男ももう束縛することを止めている。 抵抗するよりいっそ一緒になって楽しんじまえば辛い思いをしなくて済む、と身体が覚えてしまっているんだ。 「んんんんん!!」 いきなり口の中に男の性器が突っ込まれる。舐めろ、と言われて奥まで挿されて生理的に嘔吐く。 古泉以外の男の性器の感触が気持ち悪くて思わず噛みちぎってしまいたくなるが、頭でどれだけ嫌悪感を感じても身体は男の言うとおりに動いていくのだ。 「んぐ…ぢゅぷ…ちゅぱ…ちゅ、っはぁ…」 裏筋にゆったりと舌を這わせてから先端まで舐めあげ亀頭の裏にきつく吸い付く。 そのまま舌を尖らせて鈴口にぐりぐりと押し込み、袋の方も唇で甘噛みする。 口の中に生臭い味が広がり思わず顔を顰めた。 俺は変態だ。 知らない男たちに陵辱されて、古泉に罵倒されて、酷いことをされているはずのにぐちゃぐちゃになるほど濡らしている。 つい数ヶ月前までは普通の女子高生としてハルヒたちと映画を撮ったり夏祭りに行ったりしていたのに、 確かに宇宙人とか未来人とか非日常的ではあったが、まさか俺がこんな色狂いになるなんて数ヶ月前の俺には思いもよらなかったであろう。 堪えていた涙がぽろぽろと溢れてくる。何でこんなことになったんだ。 四つん這いにされると一気に膣の奥までペニスが挿入された。 「ひぎぃぃっ!!」 電気が走ったような痛みに我慢できず悲鳴が上がる。 がっしりと腰を掴まれて逃げることもできず、ただ唇を噛みしめて痛みに耐えことしかできない。 古泉の馬鹿やろう。何が優しくしてくれる、だよ。全然優しくなんてないじゃないか! 自分がいいようにだけ動きやがって。セックスってのは共同作業なんだぞ! そのまま何度も荒々しく突かれ、その度に焼けるような痛みが走った。 少しだけでも痛いのを緩和しようとシーツを握り締める。 「あぁッ!!!」 偶然、俺のイイところに当たり無意識に身体が跳ねた。そこ、駄目だ…っ! その反応が気に入ったのか、男はそこばかりをずっと突いてくる。身体じゅうが快感に支配されていく。 ついに我慢できなくなって身体を支えていた腕の力が抜けてしまいへたりこんでしまった。 「やあ、あっ、あぅ、あんっ、は」 いくら口を塞いでも甘えるような嬌声が漏れてしまう。 ちくしょう。さっきはあんなに痛かったはずなのに、どうしてこんな声がでちまうんだ。 頭の中がスパークしそうなくらい何も考えられない。何でこんなに気持ちいいんだろう。 ちくしょうちくしょう、何でだよ、くやしいっ…! ピピピピピピピ 突然、無機質な音が部屋に響いた。古泉の携帯の音だ。 古泉は失礼しましたと断って、ブレザーの胸ポケットから携帯を取り出す。 ディスプレイを見て眉を顰め、小さく溜息をついた。 「すみません、閉鎖空間が発生したみたいです。ちょっと出てきますね」 …嘘だろ。お前、俺をここに残して出ていくつもりなのか? こんな所に一人で、この男たちの相手をしろと言うのか。 そんなの余りに心細すぎる。俺の支えはお前だけなのに。 古泉は携帯をしまい、ソファから立ち上がって俺に近づいた。 「小規模の様ですからすぐに戻って来られると思います。僕がいなくてもいい子でいられますよね?」 「や…やだ!行かないで。ここに居てくれよ!頼む!」 「我侭を言うんじゃありません。貴女だって世界が崩壊してしまっては困るでしょう」 「やだぁ!!」 古泉の腕を掴んでやだやだと首を振り泣き付く。 そうやって駄々をこねる姿が、まだ甘えん坊でわがままばかり言う妹の姿と被った。 そんな妹に喝を入れるのは俺の役割だったんだが…むぅ、やはり血の繋がった姉妹ということか。 …妹は今何をしているのだろう。俺がいなくてもちゃんと一人で風呂に入れているのだろうか。 髪の毛も綺麗に結べているのだろうか。雷の鳴る嵐の夜でもべそをかかずに寝られているのだろうか。 突然いなくなってしまった姉のことをどう思っているのだろうか。 古泉はにこにこ笑いながら、俺の頭をあやす様に何度かポンポンと撫でた。 「それでは行ってきますね」 俺の哀願を無視して、簡単に腕を振り払い部屋を出て行こうとする。 「やだあぁぁぁっ!!こいずみぃいいい!!」 どれだけ叫んでもその背中には届かない。 バタンと扉の閉まる音がひどく冷たく聞こえて、部屋には俺の嗚咽しか響かなかった。 ◇◇◇◇ 古泉が出て行ってからどれくらい時間が経ったのだろう。 とにかく長かった。嫌なことをしていると時間が長く感じるってアレ、本当だったんだな。 古泉は結局あれから帰ってこないまま、男たちは出すもん出してスッキリしたのか俺を放ってさっさと出て行ってしまった。 ホテルのベッドの上に女が一人、汗やら涙やら唾液やら精液やらがぐちゃぐちゃに混ざりあった体液まみれで捨てられている。 なんともシュールな絵じゃないか。 前と後ろの穴まで同時に犯され、口の中にも突っ込まれ、息も出来ないくらい悶絶した。 しつこく責め立てらるし、それでも腰は勝手に動いてしまうし、もう何回いってしまったのか分からない。 膣の中にもアナルの中にも射精され、太ももを伝う大量の精液の気持ち悪さに今も苦しめられているところだ。 生のくせに遠慮なく中出ししやがって。後で風呂で掻き出さなきゃならないこっちの身にもなれってんだ。 古泉が言うとおりに毎日避妊用ピルを飲んでいるから妊娠の可能性はないと思うけど…多分。 あと、汚れたペニスは舐めて綺麗にしなければならなかったし、舐めている途中に顔射されたこともあった。 床やシーツに落ちた精液や愛液も惨めに這い蹲って綺麗になるまで舐め取らなければならなかった。 そんな凄惨な俺の姿をにやにやと嘲笑う男たちを何度殺してやろうと思ったことか。さすが古泉の知り合いだよ。 まったくどれだけ俺を虐めれば気が済むんだ、付き合わされた俺にはもう指一本動かす力すら残っていない。 「…うぅ、くっ…」 必死になって強がってみたけれど、一度涙が溢れると次々にぽろぽろと零れて止まらない。 喉が鉛を呑んだみたいに苦しい。 汚された、汚されちゃったよぉ。古泉じゃないくせに身体の中まで蹂躙された。 それに悦んで腰を振っていた自分も…汚い、汚い汚い。 まさか俺が輪姦されてまで悦ぶ女だったとは。古泉はこんな色情狂を許してくれるのだろうか。 「っこいず…ふぇ…うわあぁぁぁぁん!!ああぁ!!」 古泉、早く戻ってこい。早く。俺、もう一人は嫌だ…。
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「ふ、…っ、やっ…おねが、い…です…やめてっ…」 薄暗い部屋で古泉一樹はベッドの上に仰向けになっていた。 膝は折り曲げられ、自分の顔のすぐ横に押し付けられる。 しかし古泉は無茶な体勢に戸惑うどころでは無かった。 なぜなら、慕っていた機関の上司に押し倒されたからだ。 「どうしたんですか?急に・・・」 古泉がそう言ったのはつい先程の事だ。 いつもなら愛想よく明るい笑顔で話しかけてくれるのに、と 古泉は普段の男の顔を思い浮かべた。 その男は思いつめた表情をしていて古泉は戸惑う。 それからすぐに、古泉に影が落ちたかと思うと 男の熱い息が耳にかかった。 「…すまない」 何事か状況を把握できずにいた古泉は抵抗する間も無く あっという間にベッドへ押し付けられベルトを抜かれていた。 男は古泉の「何してるんですか」「どうしたんですか」という 必死な呼びかけにも答えず、小さな抵抗も虚しく あっさりと組み敷かれてしまった。 穿いていたズボンを膝下まで下げられた古泉は 流石にこれは、と危機感を感じ大きめの抵抗を見せたが 男の形相は酷く切羽詰っていて、情欲の表情が色濃く映し出されていた。 古泉は、男の尋常ではない様子に冷や汗が背中へ落ちてゆくのを感じた。 男は、本気だった。 高校生男子ともなれば必死で抵抗を見せれば それなりの力になるはずだが、びくともしなかった。 古泉はその男を慕っていた。会う度に笑いかけてくれる優しい人。 怪我をした時も、何もかも投げ出したくなった時も、 古泉を励まし、慰めてくれた。 その優しい上司に、今古泉が抱く感情は恐怖だけだった。 ネクタイで縛られた両手では何も出来なかった。 男は既に古泉の下着の中へ手をいれ、 緩急をつけながら強めに前をしごいていた。 零れそうになる声を必死で押し留めるが、 切なげな吐息が部屋に響く。 何事かわからぬまま、古泉は男の手の中で達した。 「…はぁ、はぁ…」 下着は既に下ろされていて、肩で息をする古泉の膝を立たせたかと思うと 男はベッドにそれを押し付けた。 男の右手がゆっくりと前から後ろへと移動し、古泉の秘部を指先がつつ、となぞった。 途端、ぞわりと背中を這い上がる恐怖に古泉は 冒頭の喘ぎ混じりの懇願を男に寄越したのだった。 「どうして…、」 恐怖で震える声に男は答えない。 男は液体の入ったボトルを取り出し、その液体をたっぷりと 古泉の下腹部へ流してゆく。 ひやりとした物。それは悪趣味にもピンク色にてらてらと光るローションだった。 「痛くはしない。…許してくれ…一樹。」 ようやく男が口を開いたかと思うと、ぐっと指を押し込んできた。 そこは、本来ならば排泄をするための場所である。 味わったことの無い圧迫感に古泉の頬へ一筋の涙が流れ落ちた。 ゆっくりと、馴染ませる様に指が動いてゆく。 一度達した身体は弛緩していたが、それでも初めての痛みに 古泉の身体は強張る。 それが分かっていたかのように男はゆっくりともう片方の手を 前へ移動させ、どろりとした液体と共に動かした。 「は…っ、ぅ…っん」 気づけば男の指は増やされていたが古泉に正確な数字は分からなかった。 痛みなのか、快楽なのかさえも。前からくる快楽の波に耐える事で 精一杯だった古泉は唇を噛み締める。 目尻に溜まった涙が耳へと落ちてゆく。もはやそんな事は些細な事だった。 古泉の中をかき回していた手が、ふいにある部分を掠めた。 「…っ!ぁっ…!」 ビクッと古泉の肩が跳ねる。今まで味わったことの無いような感覚が 猛スピードで古泉を襲う。 「ここか…」 男は掠れた声でそう呟くと、執拗にそこを何度も責め立てる。 古泉は未知の快感に、溢れ出す喘ぎを抑えることが出来なくなっていた。 「ぃっ…やぁあっ…!はぁ、ん、…っああぁっ…!」 男がゴクリと、唾を飲み込む音も 古泉の喘ぎと動かし続けている指から響く音でかき消された。 「もう、いいか…。」 男はそう呟くとベルトを外し自身を取り出した。 「ごめんな、…愛してる、一樹。」 乱れたシャツに古泉の唾液が染みを作った。 抑えきれない声に、とめどなく溢れる涙。 それから先はされるがままで、男が達し古泉も二度目の絶頂を迎えるまで 古泉は快楽の波に翻弄されつづけた。 そして、古泉の意識はそこでぷっつりと途切れた。 古泉が目覚めるとそこは自室のベッドだった。 夢かと思った。そうであることを望んでいた。 中に放たれたはずの白濁は既に無いようだったし 古泉が今身を包んでいるものはあの時着ていた服では無かった。 しかし、それは明らかに後処理を済ませ、 着替えさせられた後の姿であった。 ワイシャツ一枚で寝ること等、まず無い。 そして肌のあちらこちらに赤い痕が散らばっていた。 下半身の気だるさも、夢であって欲しいという願望を 残酷にもはっきりと身体で否定している。 古泉は何も出来ずしばしそのまま呆然とし、 最後に聞いた耳にぼんやりと残るあの人の声を 思い出していた。 「お前が成長していくのをずっと見てた。 これからも見守りたいと思った。…でも、もう お前を見ていると我慢できなくなったんだ…。 本当にすまない、本当に…」 すまなかった、とうわ言の様に繰り返すその人の声が しんとした部屋で古泉の中にだけ響いた。 古泉は快楽の余韻にぶるりと身震いをし、男の顔を思い浮かべると 自分ではどうしようも出来ない身体の疼きに、ただただ恐怖を感じた。
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「うぅ…」 ズルリとペニスが引き出される。同時に膣の中からどろっと溢れ落ちる赤と白の液体を俺はボンヤリと眺めていた。 古泉の精液と破爪した鮮血。 もう指を動かす力も、声を出す力も残っていない。ぐったりと行為が終わるのを待つこの姿はさながら糸の切れた操り人形のようだった。 古泉は俺の髪を人形を愛でるように指で梳かし、ゆっくりと離れていく。 終わった…のか? 自分の身なりをを整えている古泉を見て、頭の片隅でそう思った。 とんでもなく長かった。怖かったし、痛くて気持ち悪かった。 俯いて自分の身体を見るとそれはそれは無惨なものになっていた。制服は破かれてボロボロだし、俺が暴れると古泉が殴るもんだから痣だらけになっている。 汗だか唾液だか精液なんだか分からない体液でベタベタになっていて大変気持ち悪い。下半身はもっと酷いことになっているので思わず目を反らした。 なぜ?何で?どうして? 俺の思考ははてなマークで埋め尽くされる。どうして俺なんだ?何でこんな目に遭わなくちゃいけないんだ?意味が分からない。信じられない。この現実が、どうして? いつものような退屈で平凡な愛すべき一日で終わるはずじゃなかったのか?どうして俺が古泉にレイプされなければならなかったのか!? 「お腹が空いたわ。今日はもう帰る」 ハルヒがそう言っていつものように団活は終わった。 長門は読んでいた分厚い本を閉じ、古泉は朝比奈さんが着替えるので一旦廊下に出る。俺はオセロを片付けていた。 今日も真っ黒に染まったオセロの盤を見て溜息が出る。古泉はいつになったらゲームに強くなるんだろうね。ひょっとしてわざと負けてるんじゃないだろうな。 いざ賭け事となったらとんでもなく強くなったりして。あいつ、腹は真っ黒そうだしな。 「キョンさん?どうしたんですか、ボーっとして」 朝比奈さんに心配そうに話しかけられてハッと気づく。いかんいかん、最近は気を抜くと古泉のことばかり考えてしまう。 あんな似非さわやかな謎の転校生で、無駄に顔が近くて、実は世界のために戦う超能力者だなんてまるで中学生が考えたマンガの主人公みたいな奴のことなんか。 「何言ってるのみくるちゃん。キョンはいつでもボヤボヤしてるわよ」 毎度ながら失礼な女だな。 「いいから早く帰りましょ」 そう言ってハルヒは先々に歩いていった。俺もそれに付いていこうと鞄を取った時、古泉に腕を捕まれた。 「話があります。大事な話です」 誰にも聞こえないように小さな声で囁いた。毎度ながら顔が近い! 「またハルヒ絡みか?」 つられて思わず声が小さくなる。それを聞いて古泉はただ笑っただけだった。 ハルヒ達には適当に言い訳をして先に帰ってもらって、俺と古泉はふたりで部室に残っていた。 パイプ椅子に座っている俺と壁にもたれて立っている古泉。古泉は何も喋ろうとはしなかった。 「…」 「…」 お互い何も話さず結構な時間が経ったと思う。空気は重いし古泉は俯いてこっちを見ようともしないし、何なんだもう。 ハルヒ絡みの大事な話があるんじゃなかったのか?言い辛いことなのかもしれない。また面倒なことにならなければいいが。 「古泉、大事な話って何だ?いい加減に喋れよ」 業を煮やした俺が話を切り出す。いつまでもダンマリだと埒が明かないからな。 俺の言葉を聞いて、俯いていた古泉が顔を上げた。その顔はいつもの胡散臭い笑顔ではなく恐ろしいまでに無表情であった。 そういう顔は長門の専売特許だから真似するな、似合わないぞ。 …などと冗談めかして言えるほど明るい雰囲気ではなかった。端整な顔立ちの人間がここまで無表情だと怖い。怖いくらい綺麗だ。 ガタンッ 大きな音がした。と同時に背中に鈍い痛みを覚える。 それが俺が座っていたパイプ椅子が倒れた音で、俺は古泉に床に押し倒されてたのだとに気づくのには随分と時間がかかった。 ◇◇◇◇ それからのことはよく覚えていない。 …いや、覚えているんだけど、怖いくらい記憶に刻み込まれているんだけど思い返したくない。 俺は古泉に陵辱された。 いつか好きな人の為にと、今まで大切に守ってきたファーストキスも純潔も奪われた。 ファーストキスは三回目のデートの帰りに公園で、などと俺の中で勝手にシミュレーションしていた計画も台無しだ。 初めてのセックスもふかふかベットで安全に、初めてだから優しくしてね?なんて考えていた訳だが、よもや固い床の上でレイプだなんて酷すぎると思わないか。 だが止めろと言っても止めてもらえなかったし、助けてと叫んでも誰も助けてくれなかった。 せめて自力で逃げだそうと暴れてみたけど、所詮かよわい女の力じゃいくら頑張っても男には敵いっこない。けれど少しでも時間稼ぎが出来れば、ここは学校の部室なんだし誰かが異変に気づいてくれるかもしれない、と一縷の望みをかけて抵抗を試みたが駄目だった。ぶたれた。 俺はただ襲い来る痛みと気持ち悪さを唇を噛み締めて耐えることしかできなかった。 自分の無力さが泣けてくるね。思わず涙が溢れてくるよ。でも、泣いたらこいつが悦ぶだけだから泣いては駄目だ、泣くな、俺。 目の前で楽しそうに俺を辱めるこいつは古泉なんかじゃない。だから泣いちゃ駄目だ。 夕方には帰れるはずだったのに、もう日はどっぷりと暮れていた。 乱れた服を直し終えた古泉は虚ろな目をしてまだ荒い息を整えている俺にゆっくりと近づき、優しく手を触れてそっと口付けた。 唇が離れた瞬間に目が合って、古泉は満足そうに笑った。 こいつ、笑っているのか。 「…僕の子供、産んでくださいね」 その途端に両親や妹、家族の顔が浮かんできた。ハルヒや朝比奈さん、長門の顔も。 優しい父さんと母さん。小学校も高学年なのに幼さが目立って心配な妹。 毎日おいしいお茶を淹れてくださる朝比奈さん。無口で無表情だけど頼れる優しい長門。 とんだ電波女だと思っていたけど、本当はどこにでもいるような普通のかわいい女の子のハルヒ。 そして、古泉。 次々と溢れてくる気持ちに必死に我慢していた糸が切れてしまった。 「あ…あぁ…」 一度涙が出ると、堰を切ったように零れ落ちてきてもう止められない。 「うぅ…うわあああぁぁぁんっ!!、ああああああぁぁぁ!!」 まるで子供のように大声で泣きじゃくる。 それ見て古泉は声を上げて笑った。楽しくて楽しくてしょうがないといった感じだ。 面白いのか、俺がこんなに辛い思いをして泣いているのがそんなに面白いのか。 それがとてもとても悲しくて、俺は涙が枯れてなくなってしまうくらい泣いた。 三ヶ月後、俺は古泉一樹の子供を妊娠した。 おわり
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「うわっ! いきなり何を……」 俺の腕の中の古泉が、困り果てた表情をして肩越しに俺を見つめている。 何で古泉が驚いているかって? それは俺が奴の後ろから飛びついたからだ。 だって今、何故か古泉には猫耳と尻尾が生えてるんだ。 飛びついて捕まえない訳にはいかんだろう。 にしてもこれは……見事な猫耳だ。 古泉の髪の色と同じ、茶色の耳がぴんと上を向いて生えている。 やっぱり、これもハルヒの変態パワーなのか? 「おそらく。しかし、困りましたね……」 これでは帰れません、と古泉は嘆くが、言葉ほど困っていないのは見れば分かる。 古泉はいつもの笑顔を浮かべていて、後ろから奴の体を抱きしめている俺に いつの間にか寄りかかるように体重を預けていた。 さっきから目前でぴくぴくと動く猫耳がさらに近づいてきて、俺はそれに噛み付いた。 「ひ……っ、あ…!? や、止めて下さい!」 古泉はびく、と肩をすくませる。 奴の言葉を無視して耳に噛みついたり、縁を舌でなぞったりと 好き勝手やってやるうちに、古泉の声はどんどん高くなっていった。 「あ、あっ、耳、舐めないで…」 んな声で止めてなんて言っても嘘にしか聞こえねーな。 顔も真っ赤にして、気持ちよさそうにだらしなく口を半開きにして古泉は喘ぐ。 散々耳をなぶった末、古泉はへたりと床に座り込んでしまった。 「ひどい…です、止めてって言ったのに…」 そう言いながらも古泉の股間はしっかりと反応を示している。 そんなに嫌ならやめるか? 「え……そ、それは…」 どっちなんだよ。 真っ赤な顔をした古泉は、自分の股間と俺の姿をちらちらと見ている。 まぁ、もう答えは分かってるけどな。 「や、止めないで……もっと、して下さい……」 最初からそう言えばいいんだよ。 きっちり着込んだブレザーを自分で脱がせる。 今俺の目の前にはシャツ一枚になった古泉が、四つん這いになっている。 さっきまでは半勃ちだった古泉のブツも、服を脱ぎ、この体勢を取るまでに しっかり勃起していた。 頬を赤く染めた古泉が、ねだるように俺を見つめる。 「早く…早く下さい」 言いながら尻尾を高く掲げて自分のケツの穴を俺に晒した。 普段はあんなに真面目な顔をしてるのに、淫乱なんだよな。古泉は。 その言葉を古泉は否定しなかった。 自分で指を舐めて、古泉の後ろにあてがう。 ごく浅い場所での抜き挿しにも関わらず、古泉の腰は指の動きに合わせてゆらゆら揺れる。 「あんっ…あ、う、んんっ…」 語尾にハートマークが飛んでそうな声だな。 そこで何とはなしに尻尾を掴んでみると、古泉が素っ頓狂な声を上げた。 「ふあああっ!? やあっ、尻尾つかんじゃダメですぅ…!」 びくっと背を反らして、まるで前に触られた時と同じような反応を見せる。 どうやら尻尾も弱点らしく、古泉は上半身を床に伏せ、 腰だけを上げている体勢になってしまった。 その下半身もふるふると震え、今にも崩れ落ちそうなのを なんとか耐えているといった有り様だ。 尻尾握ると力が抜けるって…ドラゴンボールかお前は。 「ああぁっ、あん、ふあっ…!」 しかし面白いのでケツへの抜き挿しは続けたまま、尻尾もしごき上げてやる。 徐々に指を深くまで突っ込みながら、尻尾の付け根をぐりぐりと刺激してやると、 古泉の中がぎゅうっと俺の指を締め付けた。 そんなに気持ちいいのか? 「あん! あぅ、はい…尻尾…しっぽ気持ちいいれすぅ…」 猫耳をへたりと伏せながら古泉が素直に答える。 呂律が回ってないところを見ると相当気持ちいいらしいな。 ほったらかしの性器を見てみれば、先走りですでにベトベトになっている。 さっきからの古泉の痴態で俺もかなりキツい状態だ。 指を引き抜くと(それだけで古泉は声を上げる)、俺は自分のブツを取り出して 古泉のケツにあてがった。 「あ……」 後ろを振り向いて古泉が俺を見上げる。言わんでも突っ込んでやるから安心しろ。 「あ、あ、あああああん…っ! あっあっ、んああぁっ…!」 遠慮なしに突っ込む。 古泉は言葉を忘れちまったようにだらしなくあえぎ声を上げた。 まだ一度も出していないせいか、古泉の中はめちゃくちゃ熱い。 早く早くと急かすように古泉が腰を揺らし、俺も答えるように古泉を突き上げる。 「ああんっ、すごいれすぅ…! もっと…もっとしっぽ気持ちよくしてくらさいっ…!」 キャラ崩壊してるぞ。それくらい気持ちいいってことなのかね。 さっきと同じように尻尾の付け根を刺激しながら腰を動かすと、 尻尾への刺激に合わせて中がぎゅうっと締まってたまらなく気持ちいい。 「はああんっ、ふあっあん、あ」 気づけば古泉は両手を自分の乳首に這わせ、自身で 乳首をくりくりと摘んでいるようだった。 淫乱め。 「……っん、」 蔑みの言葉に息を詰める古泉。 しかしその瞬間に中をぎゅっと締め付けたんだから言い逃れはできないだろう。 言葉責めも効くんだな。覚えておこう。 しかしそろそろ俺が限界だ。 勝手知ったる古泉の中、古泉が感じる場所ばかりを思い切り突いてやる。 「あっあ、あ、やらぁ、そこダメ、気持ちいいれすぅ…! もっと、もっと突いてぇ!」 言われなくてもそうしてやる。 「あん、あん、あ、出る、僕いっちゃいますっ、あ、あああああっ!」 ずんずんと突いて一番奥を刺激されたところで古泉は果てた。 喰いちぎられそうなくらいに締めつけてくる古泉の中に、俺も射精した。 「あ…ん、中で出て…熱い…」 びくびくと背を揺らしながらうっとりした口調で古泉は呟く。 全部出し切ったところで自分のブツをずるりと抜き出すと、古泉はくたりと床に横たわった。 って、お前…… 「あ、あの……す、すみません」 俺の視線に気づいたのか、今度は羞恥に顔を赤らめた古泉がシャツの裾で股間を隠す。 どうやらさっきのはドライでイッたらしく、古泉の一物はまだ上を向き、 だらしなく涎を垂らしていたからだ。 そういえば今は一体何時なのだろうか。 床に寝そべったまま、切なげな瞳でこちらを見上げてくる古泉はとりあえず無視して、 俺はポケットの携帯に手を伸ばした。 すると、携帯以外はなにも入れていないはずのポケットに 小さな棒きれが入っているのに気がつく。 なんだこれは。タバコと似たような長さと太さの小枝……だろうか。 一体全体こんなものがいつポケットに入り込んだのだろう。 何気なくその棒きれを眺めていると、その向こう側で古泉がむくりと身を起こしたのが見え…… 「にゃあっ」 古泉が何を口走ったか理解するまで数瞬。 その間に俺は古泉に勢いよく抱きつかれ、そのまま押し倒されるような格好になってしまった。 「こら、古泉……!?」 古泉は何故か俺の手……と言うよりは俺が持っている枝を懸命にかじっていた。 しかし枝があまり大きくないために、俺の手を懸命に舐めているのとほとんど相違ない。 この古泉の様子から俺は小枝の正体を察した。多分、マタタビだ。 なんでこんなもんが都合よくポケットに……ハルヒの変態パワー、ここに極まれり。 「古泉、くすぐったい」 言っても古泉は離れようとしない。すでに俺の手は奴の唾液でベトベトだ。 マタタビの成分が溶け出してるのか知らんが、古泉は ちゅぱちゅぱ音を立てて俺の指に吸いついてくる。 しかもその表情は熱に浮かされたようで…まぁ簡単に言えば非常にエロい。 手に掛かる吐息は実際に熱いしな。 「んぁ、ん……おいしいれすぅ…」 そうかい。指がそんなにおいしいなら、こっちも舐めてくれよ。 俺は無理やり古泉を引き剥がし、近くにあった椅子に腰を下ろした。 軽く脚を開いて古泉に視線を向けると、嬉しそうな笑顔を浮かべて奴は俺の股間に顔をうずめる。 「ふにゃ…ん、」 じゃれつくように股間に頬擦りする古泉。喋りもところどころ猫化してしまっている。 これは……かなり、かわいい…かもしれん。 楽しそうに耳をぴんと立てながら、口を使って俺のズボンのファスナーを下ろした。 途端いきり立つ俺の一物に古泉は面食らったような表情を見せるが、 すぐにうっとりとした笑みを浮かべて、口で一生懸命に奉仕し始める。 「あふ……ん、んむ…んく」 大きく口を開けて奥まで加えると、舌で裏筋を舐め上げながら 普段より尖った八重歯でかぷかぷと甘噛みをしかけてくる。 「ん……おっきくて…あつぅい…にゃ」 口の端から唾液をこぼしてもお構いなしの古泉。 顎から首筋、鎖骨にかけてのラインは唾液でてらてらと妖しく光っている。 一心不乱な古泉の奉仕に、俺の限界が見えてきた。 俺のものをくわえながら、さっきから一人で腰を揺らしていた古泉を見下ろす。 右足だけ靴を脱ぎ捨てて、すでにパンパンに大きくなった古泉のペニスを ぐり、と足で刺激してやった。すると 「んっむううん!んああああっ、ひ、あ、やああんっ!」 ぐりぐり踏みつけてやると古泉はたまらず口を離してしまった。 が、後頭部に手を当てて無理やりくわえさせる。 もちろん足は動かしたままだ。 喘ぎながら奉仕をしようとする古泉の顔は、涙と涎でぐっちゃぐちゃだ。 「ふにゃああ……っ、足、やめてくらさあいっ…!」 どうしてだ? 「あ、ん、気持ち、よすぎて……おかしくなっちゃいますうう」 なら止める必要はないな。お前も頑張って舐めろ。 嗜虐心の赴くままに古泉をなぶっていると、古泉の後ろでゆらめく尻尾に気がついた。 なんだろう。なんだか動きがおかしい気がするが……本格的にいっちまうのか? そう思った次の瞬間、なんとその尻尾は古泉のアナルをくすぐり始めたのだ。 「ひいいっ!? え、やだ、嘘…っ」 これには古泉も驚いたようで、目を見開いて後ろを振り向いた。 あろうことかその尻尾は、アナルを撫でるだけでは飽きたらずに、まるで触手のように ピストン運動を始めた。こうなってしまえば古泉はもう止められない。 と言うか、自分の体の一部なんだから……無意識のうちにケツを犯されたいと 望んだんだろうな。どこまで好きものなんだか。 「ふにゃああっ、あんんっ、やだ、僕自分のしっぽで…しっぽでイッちゃいますうう!」 後ろを尻尾で突かれ、前を足で踏まれ、口には同じ男の性器をくわえ、 そして涙と涎で顔や顎周りをぐちゃぐちゃに汚して古泉は射精した。 「やらああっ、あっ、お●んちん気持ちいいれすぅ……! あん、出ちゃう、出ちゃう……! あああああんっ!」 ところでこの耳、いつまでついてるんだろうな。 出したらなくなる、ってのがお約束だろうに。
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次の体育の為に着替えて体育館に移動する途中で古泉と会った。珍しいじゃないか、この曜日のこの時間に会うなんて。 「前の授業が映画鑑賞だったんです、よ…?」 なるほど、視聴覚室からの戻りなのか。しかし古泉はセリフの途中で固まり、何故か俺を、特に胸付近を凝視してやがる。 なんだ? どうした? そんなに見つめてもこれ以上急激に膨らんだりはしないぞ。…やっぱりお前もおっぱい星人なのか? 無言で睨みつけると、 「…あの、」 「ん?」 「…上を、着た方がよろしいのでは?」 顔をそらして申し上げにくそうにもじもじしながら──頬を染めるな、キモイ。 朝比奈さんがしたならば大変可愛らしいその仕草でも男のお前がやっても可愛くもなんともない。 「その…透けて、ますから、」 「ああ、ブラか」 それはとっくに気付いてた、着替えてるときに。でも派手に目立つ色でもないし、どうせ他の女子も似たり寄ったりだ。 大体このクソじめじめした梅雨真っ盛りに長袖ジャージなんぞ着てられるか。 「…っ!? そ、そんなあっさり言わないで下さいっ」 何でか俺より恥ずかしがって焦ってる古泉は、その勢いのまま俺の手を取り傍の階段の影に連れ込んだ。 「ちょ、古泉っ」 近い近い顔が近い! 狭いから仕方ないが真顔で詰め寄るな暑苦しい! 「貴女、自覚してるんでしたら自衛しませんか?」 「お前…これくらいでいちいち騒ぐなよ。透けてるっつったって軽くだし、平気だって」 「ですが…これから体育ですよね?」 「ああ」 「汗掻いたら益々透けるじゃないですかっ」 「その思考が変態だとお前が自覚しろ」 冷たい視線を送っても古泉は怯むことなく視線は俺の胸に固定。時折目をそらしてはまたささやかな二つの膨らみに御帰還。 うん、お前ムッツリ決定。 「なぁ、なんでお前がそんなに気にするんだ?」 なんとなく意地悪な気分になって質問を投げると、 「…他の男が喜びそうなことは出来るだけさせたくありません。…恋人、としては、」 まだちょっと頬が染まったままだが、まっすぐに俺の目を見て答えただけで上出来だ。気障なセリフにも突っ込まないでやるよ。 よしよし、随分と可愛らしいヤキモチですねー。頭なでなでしてやろう。 「あの、子供扱いしないでくれますか?」 「や、だって子供みたいだもんお前」 「地味に傷つくんですが…」 「だったらもっと堂々と妬けよ。まぁ、そうなったらウザいが。つか、俺の透けブラに赤面する物好きはお前くらいだ、安心しろ」 「安心出来ないから心配してるんですよ」 即答した古泉は苦笑しながらため息を吐いた。俺もため息が出てしまう。何だっけこういうの、アバタもエクボ、だったか。 古泉の悪趣味フィルターにかかると俺は嬉しいことに男子人気が結構あるらしい。だから彼氏としては心配性になるのも当然、らしい。 とはいえ、ついこないだまで彼氏いない歴=年齢だった俺としては信じられる訳なかろう。告白だってお前からのしかないんだぞ。 何度その過ちを正そうと説得しても折れやしない。変なところで頑固だよな、コイツ。 このまま続けてもまた不毛な会話の繰り返しになるのは学習済なので俺から早々に切り上げることにする。 「とにかく、今日は上は持ってきてないんだから諦めろ」 「ですが、」 「くどい。しつこい」 我ながら冷たいとは思いつつもきっぱり言い切る。甘やかしたらつけ上がるだけだしな。躾はしっかりしないとコイツの為にならん。 「それ以上言うなら別れるぞ?」 相手が自分にベタ惚れだからこそ言えるこのセリフ! くぅ、悪女って感じでちょっと気分がいいね。ぞくぞくするぜ。 いや、実際別れる気なんて全くないけど。全然ないけどな! 「…分かりました」 でも、まさかそれを本気に取ったりはしてないだろうが、明らかに落ち込んだ表情になった古泉は渋々俺から離れた。 いつもの爽やかさをどこに無くしたのやら、この時期の湿度みたいな陰鬱なそのツラに、俺はもう一度ため息を吐く。 なんつーかなぁ、素直なのは可愛いし、妬いてくれるのも可愛いんだが、もっとこう、どーんと構えてりゃいいのに、と思っちまう。 告ってきたのは古泉の方だが、俺だってちゃんとコイツのことが好きだから彼氏彼女の関係になった、てのを分かってるんだろうか。 …あんまり俺の方から好きとか言わないのがいけないのか? あー、でもなぁ、恥ずかしいしなぁ、そんなの態度で分かれ…てのは我侭か。 だが改めて言うのも嫌だ。ガラじゃないし。 しょげてても見目はよろしいその顔を見ながら考えること数秒。古泉も、俺の為を思って煩く言ってくれてるのはちゃんと理解してる。 だから仕方ない、お詫びとお礼を込めてサービスしてやるよ。 「古泉」 「え?」 人目がないことを再確認してから、おもむろに古泉の手を取り、手のひらを俺のささやかーな胸に押し当ててやる。 朝比奈さんにもハルヒにも負ける大きさだが、一応は有るからな、膨らみは。古泉の手には確実に余るサイズだがな! 「なっ!!!!」 逆セクハラに真っ赤になって固まる古泉をまたも可愛いなぁと思いながら、 「透けブラぐらいでガタガタ言うな。こうして直に触れるのはお前だけなんだから」 「ちょ、あの、その、ええええええ」 「分かったら返事!」 「は、はははははい! 分かりました!!」 よーしよし。頭を撫でる代わりに押し当ててる手をぐるり一周…してる途中で力づくで手を離してそのまま後ろに後ずさる。 このやろ、逃げやがった。何もそんな反応しなくてもいいだろうが。やはりこの大きさじゃ触り心地が悪いってか? ムカツく。 ちょっとばかし不機嫌になる俺と、耳どころか指先まで赤くして何やら意味不明なことをブツブツ呟いている古泉。その言語は宇宙語か? 長門なら翻訳してくれるだろうかと考えたところで予鈴のチャイムが鳴った。ああいかん、遅刻する! 「じゃ、俺行くわ。お前も早く教室行けよ!」 慌ててその場から抜け出し、体育館へと急ぐ俺。途中で振り向いたが、元々影になっている場所にいる古泉の様子は伺えなかった。 うーん…自分でやっといて何だが、あそこまで取り乱すとは予想外だ。ちょっと失礼だぞアイツ。だが、悪いことをしたとは欠片も思ってない。 むしろあれは良いことだ。付き合ってるってーのに手を繋ぐことしかしてこない相手だぞ? それだけ大事にされてるということなんだろうが、 俺としてはもう少し先に進みたいなぁと思わない訳ではなく…だって、まるで俺のカラダに魅力がないみたいじゃないか、それって。 高校生だってーのに未だにキスのひとつもないなんて絶対おかしい。よって、俺は大いに不満であり、もうこうなったら俺からアプローチすべきかと思っていたところにあの状況。で、あの行動に至ったのである。端から見たら痴女と思われそうだが、そこまで追い詰めたのは古泉の馬鹿野郎だと主張させていただこう。 俺は全然悪くなーい。奥手な古泉が全部悪いんだ! …まぁ、そういうある意味誠実なところも好きなんだけどな、結局は。やれやれ。
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団活を終えてハルヒ達と別れ、古泉と二人だけになった学校からの帰り道、 激しい夕立に遭ってしまった俺達はびしょ濡れになった制服を乾かす為に古泉の部屋に寄ることになった。 奴め、なかなか部屋に寄ろうという提案をしないものだから、 一時避難したコンビニの冷房のおかげですっかり体が冷え切ってしまったじゃないか。 察しが悪いのか、男の一人暮らしの部屋に女を連れ込むなんて破廉恥だと思っているのかは知らんが、 あれだけコンビニ内でアピール・・・・・・個人的にはしたつもりなんだが、 上目遣いで寒いと言ってみたりだな、透けブラも恥ずかしかったけど、 自分では気付いていないような顔をして会話したりだな、 ともかくこれくらいはしないと古泉に意識してもらえないと思って頑張った。 あと一分言われなければ俺から言うところだったぞ。 十五分ほど掛けて古泉の部屋に辿り着き、冷えた体を温める為にシャワーを借りる事にした。 シャワーを貸してくれと言ったら面白いくらいにキョドったが、 すぐにいつもの笑顔を浮かべてバスルームに案内してくれた。 使い方の説明を受けている最中、一緒に入るかと冗談交じりに言おうとしたが、 さすがにそれを言うのは俺のキャラじゃないと思い直す。 キャラじゃないと言えば、来る途中に相合傘で並んで歩いてきたのだってそうだ。 俺が好きでもない男とそんな恥ずかしい真似ができると思っているのか。 古泉は鈍い。とんだニブチン野郎だ。ここまで鈍いとは思わなかった。 これがゲームだったらフラグへし折りまくりだぞ。成績はいいくせに、こういうことには頭が回らないんだな。 好きだと、はっきりそう言わなければ分からないのだろうか。頼むからお察しください。 濡れて重くなった制服を洗面所で絞り、そのまま下着も靴下もまとめて乾燥機に突っ込む。 これが終わる頃には雨も止んでいるだろう。 むかむかしながらシャワーを浴び、体温を少しずつ取り戻していく。はー、生き返るぜ。 ついでにシャンプーとリンスも借りてやれ。汗臭いのは嫌だからな。 長い髪を毛先までしっかりと泡立ててきれいにすすぐ。 熱い湯が凹凸の少ない体を伝っていくのを見て、小さく溜息をついた。 世の中には自分の胸でつま先が見えない女もいるというのに、俺の視界は常にオールグリーンだよ畜生。 男はおっぱい星人だと谷口がよく言っているが、古泉はどれくらいが好きなのかな。 自分の胸に軽く触れてみると、手のひらにすっぽりと収まってしまう。 朝比奈さんレベルとは言わん、ハルヒレベルまでもうちょっと育たないものかね。 先程の帰り道、奴の視線はちらちらと俺の胸元に来ては明後日の方向に平泳ぎしていて、 うざったいことこの上なかった。見るんならガン見したらどうだ。 じっくり見たいくせに。 興味はあるんだよな、それなりには。 ただそれが、単にそこに胸があるから見るんですという理由で見ているだけっぽいのがなぁ。 一緒に歩いていたら古泉がどんどんと体を離して行くものだから、 無理やり腕を組んで胸を当ててみたりしたわけだが、変なうめき声を上げるわけでも無し、 顔に出すんでも無し、全くのノーリアクションだった。小さすぎて分からないってか。 俺だって好きで控えめな乳なわけではないのに。 思い出しむかつきをしていると曇りガラスのドア越しに、 ここに着替えを置いておきますねと言われ、おうと返事をした。 実は浴室に鍵を掛けていない。これ、どう見ても誘っているって思うよな。誘っているんだよ。 でも本当に襲いかかられたら力一杯反撃してしまうかもしれないが、そこはそれ、乙女回路は複雑なんだ。 たくさんの不安と期待で心臓をばくばくさせて扉の開く音を待っていたが、あっけなくスルーされた。 このショート寸前の思考回路はどう収めればいいんだ。鍵が開いているのに気付かなかったのか? 観察力が致命的に無いなお前は!バイオとかクロックタワーとか絶対にクリアできないタイプだ。 脱力しつつ風呂から上がり、用意された新品のバスタオルで体を包む。 古泉から着替えとして出されたTシャツに袖を通してみると肩のところが大分余り、 裾はいつもの制服のスカート丈より少し短いぐらいの長さだった。 幸い色の濃いシャツだし、体のラインが光で透けたりする心配は無さそうだが、 胸の形が見えたら恥ずかしいのでバスタオルを肩に掛ける。 短パンはどうしよう。パンツを穿かないで穿くのは嫌だな・・・このまま出てしまおうか。 男物のシャツ一枚しか着ていない女。このシチュエーションはぐっと来る筈だ。 本来なら白いワイシャツ一枚がベストだが、これはこれでいけると思う。いざ勝負。 風呂ありがとさん、と髪を拭きながらリビングまで出て行くと、 着替えだけは済ませた古泉が顔を上げ、そのままソファーの上で大仏のような笑みで固まった。 どうだ、ぐっと来ただろ。 「・・・・・・な、え、どどど、どうしてズボンを穿いてこないんですか!」 「だってウエストがでかいんだもんよ」 おお、これは効果ありだぞ。奴は胸より足の方が好きなのかもしれん。 今度の市内探索はショートパンツで決まりだな。 「で、でしたらバスルームから出て来ないで声を掛けて下さい!タオルをもう一枚用意しますから、それを腰に巻いてくださいね!?」 古泉はソファーから冗談抜きで1メートルくらい飛び上がり、そのままの勢いで自室に駆け込んでしまった。そんなにドタバタと走るなよ、階下の住人に迷惑じゃないか。 しかしこれでもダメなのか。凄く大胆な行動をしているつもりなんだがな。 恋愛経験値の低い俺にはあとはもう押し倒すくらいしか思いつかん。 古泉の持ってきたタオルを腰に巻き、ソファーに寝転がって古泉が風呂から上がるのを待つ。 作戦を練り直そう。男心を掴んで話さないような行動ってなんだ。 よく女は小悪魔で攻めろとか聞くけど、ひょっとしたら俺の一連の行動はやりすぎているのか。 誰か判定してくれ! ぐるぐると考えてみたものの特に良い案は思いつかないまま、古泉が風呂から出てきてしまった。 俺はソファーの端っこに足を揃えて座らされ、古泉はテレビの真ん前に体育座りして微動だにしない。 風呂上りの男女が二人、しかも女は上下ともに下着を着けていない。 さて、やる事といったら一つ。それはテレビを観る事だ・・・・・・ってそんなわけあるか! この状況はありえないだろ。常識的に考えて。 テレビが懐かしの子供向け番組からニュースに切り替わって暫くした頃、 風呂上り直後は心地よかったクーラーに手足を冷やされてしまい小さなくしゃみが出 た。 肩に掛けたタオルは髪の水気を吸ってしまっていてすっかり冷たくなってしまっている。 乾燥機はまだもう少し掛かるようだし、新しいタオルといっても一 人暮らしの男の家だ、 枚数にも限界がある。せめて上半身に何か羽織れるものを借りられないだろうか。 「古泉、厚手のパーカーとかないか?あったら貸してくれ」 古泉が振り返り、ぎこちない笑顔を向けてくる。 「生憎そういった系統の服は持ち合わせておりませんので・・・・・・寒かったですか?すみません、薄手の長袖シャツなどでしたらすぐにお出し出来ますが」 「・・・え、下着つけてねーし・・・・・・薄いのじゃ・・・まずいだろ」 しまった、失言だ。下着つけてねーし、は言う必要なかった。 自分の放った言葉に今の状況を再認識させられ、耳まで真っ赤に染まった自分の顔を見せたくなくて咄嗟に俯いた。 古泉からの返答は無い。ただのしかばねのようだ。もうちょっとマイルドな表現は無かったのか、俺! 二人して仲良くフリーズを始めて少し経った頃、乾燥機が仕事の終わりを告げるメロディを奏でた。 結局何も起こらないままタイムオーバーか。 この年頃の男なんて頭の中の九割が女とやることしか考えていないと思うんだが、 こいつは違ったらしい。いや、単に俺にそうさせるほどの魅力が無いのかもしれんが・・・・・・ いかん、思考が暗い。 「・・・・・・ああ、終わったようですね。ご自宅までお送りしますので着替えてきて下さい」 なんだかやつれたように見える古泉に視線を合わされないまま、早く帰れとやんわり促された。 テレビを見ている間、いつもべらべらとよく回る舌がすっかりなりを潜めていたのは、 俺といたから緊張していたとかじゃなく、最近バイトが忙しかったりして疲れていたのかもしれない。 雨にかこつけ一大決心をして好きな男の部屋に来て、あんなに無防備を装って色々としたのに、 やっぱり俺ではそういう対象として見てもらえなかったのか。 重い足取りで脱衣所に入り、乾燥機の中からほこほことした衣服を取り出して手早く身につける。 悔しい。古泉のことばかり考えて俺だけが空回りさせられている。 何かいい反撃方法はないかと髪を一つに括りながら考え、乾燥機の中に残った靴下を見て思いついた。 今度こういう事があったら、乾燥機の中に下着を置いていってやろう。もちろん未使用品だけどな。 あと、見栄を張ってひとつ上のカップのブラを置いていってやる。これで気付かなきゃもうダメだろう。 そうと決まれば、とりあえず今週末の予定はそうだな、朝比奈さんに付き添ってもらって可愛い下着を仕入れに行こう。 セーラー服のリボンをゆるく結び、鏡で最終チェックだ。まぁ問題無しかね。 「悪い、お待たせ」 古泉は俺の鞄を持ち、もう靴を履いて玄関に佇んでいた。 「鞄持ってきてくれたんだ、ありがとな」 そう言いながら手を出すと、僕がお持ちしますから結構ですよと 先程のこわばった表情からは幾分和らいだ笑顔で断られた。 こういう風に彼女みたいな扱いをされるから、古泉が俺の事を好きなのかもしれないって期待したくなるんだよアホ。 ドライヤーで乾かした革靴を履いて外へ出ると、空は鮮やかなオレンジ色に染まっていた。 「夕焼けがきれいですね」 鍵を掛けながら古泉が笑いかけてくる。そこにいるのはもう憎たらしいくらいにいつもの古泉一樹だった。 こんな風に女を連れ込むの、慣れているのか。俺は男の部屋に行くのは初めてだったんだぞ。 どきどきしているのは俺だけで、それが恥ずかしくて悔しくて、 さりげなく前を歩き水溜りなどを注意してくれる古泉の背中にハルヒよろしく蹴りを入れたくなる。 程なくして、二人ともほぼ無言のまま家の前まで送り届けられてしまった。 「それでは、また明日」 逆光の中爽やかに手を振るシルエットを慌てて呼び止める。待て待て、これだけは訊いておかなきゃな。 「なあ古泉、好きな色はなんだ?」 「え、好きな色ですか?そうですね・・・・・・」 どうして急にそんな事を訊くんです、と微笑みながら顎に手を当てて考える古泉をにやにやしながら見つめる。 買い物の参考にするんだよ。頼むから黒だの紫だのは言うなよ。まだ俺にはそんな色似合わないからな。
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「コッチで食うチョコの味はどうだ、古泉?」 「やぁっ…!気持ち、悪い…から…や、めて…下さ…ッ」 「まぁそう言うな。もっとじっくり味わってみろって」 暫くすると最初は思うように動かなかったチョコレートの表面が 古泉の中の熱でヌルヌルに溶け始め、 キョンは人指し指と中指で挟んだそれを滑らかに動かし始める。 「やめっ……はぁ…ん…ぁはっ…」 「ホラ、やっぱり気持ち良くなってきたんじゃないか。このムッツリめ」 激しく出し入れされるチョコレートに何度も熟れた内壁を擦られ、 何とも言えない心地よさに古泉の濡れた唇から甘い声が洩れてしまう。 調子に乗ったキョンは更に次々とトリュフチョコを 古泉の中に埋め込んでいく。 「食欲旺盛だなお前のココは。もう四粒入っちまったぞ」 「や、めっ…ん……アッ…あぁぁッ!!」 キョンが蕾に三本の指を突き立てると、 四つのトリュフに奥の奥まで犯される。 転がったトリュフが前立腺を掠めると 体がビクビクッと厭らしく痙攣し、 古泉の先端からはトロリと透明な粘液が伝り落ちた。 「チョコに犯されんのがそんなにイイか?」 「ち、違……あっ…ん、ふぅッ……はぁっ…」 トリュフを奥に押しやったまま、三本の指がバラバラに 動いたり出たり入ったりと古泉の中を掻き回し始める。 キュッと収縮して指の動きを止めようとすると 四つのトリュフを柔壁に食い込ませてしまい、 弛めると溶けたチョコでぬめったキョンの指が縦横無尽に動き回る。 二重の快楽の責め苦に古泉は身を捩って耐え続けるしかなかった。 「ん…はぁ…っ…あぁぁ…」 「随分溶けてきたみたいだな…」 キョンが指を動かす度に、溶けたチョコがくぷくぷと卑猥な音を立てて 古泉の羞恥を煽る。 そんな古泉の心理とは相反し、敏感な身体は 否応無しにいやらしいものへと変化していく。 「…っぁ…ん、あぁっ…」 激しく蠢くキョンの指をもっと感じたいと言わんばかりに、 古泉の腰は大胆にくねり始める。 「やらしいな…そんなに気持ちいいか?」 「ん…ゃ、あああぁっ!」 三本の指で古泉の前立腺をグリッとえぐるように刺激すると、 古泉は震える腕をキョンの背に回して縋り付いて来た。 ジンジンととろけそうな甘い刺激が全身を駆け巡り、 雄芯はふるふると切な気に揺れ、透明な粘液を零す。 完全にトリュフが溶けきった頃、キョンは古泉の中から指を引き抜いた。 「ぁんっ…」 ぬぷんとしたその感触にさえ、古泉はビクッと腰を震わせる。 古泉に覆いかぶさっていたキョンは一旦後退すると、 今度はその白い脚を掴んで大きく割り開いた。 「……ッ」 M字に開脚させられ、先程まで掻き回されていた後孔を 至近距離で凝視され古泉はカァッと赤面する。 栓を失ったソコからは液状になったトリュフがとろりと流れ出していた。 白い双丘の谷間を通って流れ落ちた一筋のそれはベッドをも汚していく。 「あーあ、食べ零しちまって…行儀の悪い口だな」 「ひぁっ!」 キョンの濡れた舌が双丘の谷間から後孔までを一気に舐め上げ、 零れたチョコを拭い取る。 「だ、めっ…そ、なの…舐めっ……あ、んッ…あぁ…」 そんな所から出てきたものを舐めるなんて、 古泉にしてみれば羞恥の限界というものである。 キュッと後孔を固く閉じて抵抗するが、 ピチャピチャと窄まりの表面を往復する舌の刺激に 堪らず収縮して甘い蜜を零してしまう。 後孔に唇を寄せて出てきた蜜をジュルッと啜られ、 古泉は羞恥のあまり泣きだしてしまいそうになる。 そんなことはお構いなしにキョンの行為は更にエスカレートし、 尖らせた舌を古泉の後孔に潜り込ませて来た。 「うぁ…ッ」 生暖かい感触に細い腰がピクッと跳ねて逃げようとするが、 脚をがっちり捕まれ固定されている為に不可能に終わる。 浅い所でくちゅくちゅ蠢く舌に、頭の中が真っ白になっていく。 入り口付近が軟らいだ所でキョンは舌を更に奥へと滑り込ませ、 溶けたチョコを絡め取るように貪欲に古泉の中を掻き回し始める。
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「やあ、古泉君だね。早く乗って」 機関からの召集命令がかかって、僕は古泉一樹を回収しに行った。 かねてより要望のあったあるものの試作、ということで彼…古泉一樹が使われることになっていた。 「ところで、古泉君は犬は好きかい?」 「ええ、まあ…」 「そうか、それはよかった。実はスポンサーの方にえらく君を気に入ってる人がいてね、愛犬をあわせたいそうなんだ」 「そうなんですか?それは楽しみですね」 …本当に楽しみなのは、誰か。彼はそれを身を持って体験する。いち研究者の僕が今すべてを話すわけにもいかない。いっそドナドナでも歌ってしまいたいくらいだ。 機関の施設に到着すると、犬と一緒に妙齢の男性が立っていた。…今回の僕の依頼主でもある。 「一樹君、久しぶりだねぇ」 「はい…」 笑顔を浮かべてはいるものの、表情は硬い。緊張しているわけではなく、過去に起こった恥ずべき記憶を、形は違えど目の前の人物と共有していることが嫌なのだろう。 「見てくれ、自慢の子なんだ」 「すばらしい犬ですね…うらやましいです」 古泉君の前でせわしなく動く大型犬は、人なつこそうな顔を彼に向けている。 役者は、揃った。あとは、狂宴がはじまるのみ。 用意された舞台には先程の雄犬と、鎖が垂れ下がった鉄棒、そして首輪のみを身につけた主役が用意された。 なお、あらかじめ古泉一樹には、一般的に雌犬が発情時に発するものとされるフェロモン―簡単に言えば犬用の媚薬―が振りかけてあり、本人にも同様の効果があるものを投与済みである。 先程まで古泉君に尻尾を振っていた犬は目つきが変わり、口から唾液を垂れ流している。従順さを忘れた純粋な獣に成り下がっていた。 「始めろ」 首輪が鎖につながれ、手首を拘束されて、犬は放たれた。 犬は一目散に古泉君の元へと走っていくと、より匂いの強いところを執拗に刺激し、舐め始める。 「ひああっ!!…っくぅ…あっあァ…!」 「もう一頭、追加しろ」 スペアの犬も放たれた。2頭に全身を舐め回されて、そのたびに淫らに身を捩る古泉君と、床にまき散らされる唾液を見る羽目になった。 鉄棒は左右にはスライドできたが、実質的な逃げ場はない上に、仰向けになれば首が締まるため、繋がれた古泉君はずっと四つん這いになることを強制されているようなものだ。 ある意味拷問だろう、と思う。…そこに、まったくの性的刺激がなければの話だが。 やがて、最初の一頭が古泉君の腰を捕らえて、腰を振り始めた。 「あっ…いた、い!…っ、ぐ」 習性として犬はまず、自らの精液で相手の陰部を濡らしつつ自らを高め、挿入後に射精を行う。が、人間のように位置を確認しながら、という芸当はできないので、腰を振るだけ振って入らない、なんてこともある。 もう一頭はといえば、彼自身から溢れてきたらしい先走りを求めてペニスを舐め続けている。 「ひっ、あ…んんっ!」 彼の背中には犬の荒々しい息と大量の涎が乱れ飛んでいて、白い背中を汚らしく染めていた。 「…っはあ、はあ…んぁぁっ!!」 「どうかね?一樹君…とっても、かわいいだろう?」 「嫌…やぁ!!…っう…ァ、ひぃぅ」 「本当は喜んでいるんだろう?ずっと君と交尾させたいと思っていたんだ…この子をね」 まさか、犬を相手にすることになろうとは。 正直ないだろうと思っていたのに、まったく世の中は広い。 身を包んでいた服はすべて脱がされ、代わりに赤い首輪がつけられた。僕も犬扱いということらしい。 先ほどまで愛らしい表情をしていた犬は、狂犬の如くこちらを見据えて床をガリガリ掻いている。 できれば咬まないで欲しいな…なんて、のんきなことを考えていなければこっちまで気が狂ってしまいそうだ。 「始めろ」 放たれた犬は一目散に僕の元へと駆け寄り、全身をくまなく嗅ぎ回っている。ないと分かっていてもこれだけならいいのに、と思ってしまう。 わき腹を犬の鼻が掠めて、湿気た感触とともにくすぐったいような気持ちいいような感覚に襲われた。 「もう一頭、追加しろ」 犬達は示し合わせたようにお互い違う場所を責める。一頭は背後に、もう一頭は僕の下にもぐって前に。 この犬の尻尾でも噛めば、怖じ気づいて逃げてくれるだろうか…舐められてちょっと気持ちいいやなんて思いたくなくて、自分の身に降りかかることから目を背けたくて、ありもしない可能性ばかりつむぎだしてしまう。 「…ひっ?!」 突然背後の犬が腰にすがり付いて腰を振り始めた。どうやら本格的に犯されてしまうらしい。 背後の恐怖と正面の快楽の間で、理性と本能どちらを取ったらいいのか…もはや分からない。 「どうかね?一樹君…とっても、かわいいだろう?」 先程の飼い主が歪んだ笑顔を浮かべて話しかけてきた。罵ってしまいたいと思うより早く僕が選んだ言葉は。 「嫌…やぁ!!…っう…ァ、ひぃぅ」 「本当は喜んでいるんだろう?ずっと君と交尾させたいと思っていたんだ…この子をね」 冗談じゃない、誰が喜ぶものか。 「あッ…うぅ、いやだ…いやだいやだいやだ…ッいああああ!!」 突然襲い来る激痛と体内に侵入してくる感覚で、一瞬体中がこわばった。そして、唐突に理解した…入ってしまったのだと。 「んうう、はぁっ…くっ…、うぁあ!」 先程までの激痛なんてウソのように消えてしまい、乱暴であるはずの動きでさえ快感に変わっていった。 本能に支配された獣に犯されて、それでも感じているなんて、僕はとんだ変態だ。 「ひゃっ、あっ、ふ…はっぁ、らめぇっ」 背中には犬の唾液が広がり、内股には唾液なのか精液なのかよくわからない液体が伝う。粘性を持っているのか、ゆっくりと垂れていく感覚が気持ち悪い。 ふと、先程まで頬を掠めていた犬の毛がないことに気づいて顔を上げると、いままさに僕に飛び掛ろうとしているではないか。 抵抗する間もなく犬の前足は僕の頭部を捕らえ、程なくして後ろの犬と同じ行為を始めた。振り払おうにも狼爪が顎の後ろに食い込んでうまくいかない。 そんな体勢のためか、僕は極めて近い位置で犬の性器を見ることになってしまった。 犬のそれは人間のものと大きく異なり、内臓的な何かを髣髴とさせる。端的に言ってしまえばグロテスクだ。 「はっ…ぅ、離れ、ろおおっ!」 犬の動きとあわせて熱い液体が顔にかかる。顎に食い込んだ爪が痛くて顔を背けることも出来ない。 そんな屈辱を目の当たりにしても僕の身体は正直に反応し続け、何回かの射精のあと、意識がぷっつりと途絶えた。 気がつくと、僕はベッドの上にいた。 身体のあちこちにある手当ての跡以外は、先程の狂った見世物のかけらもなかった。 「気がついたかい。」 「ええ…」 そこには僕を迎えに来た白衣の男がいた。気弱そうな、だけれど優しい表情だ。 「僕があんなものを精製しなければ…君には本当にすまないことをした、許して欲しいなんていえないが…」 「…いいえ、慣れて、ますから…」 いったいいつまでこんなことが繰り返されるのだろう。僕に人間的なところが残されているうちに終わって欲しいけれど…
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クリスマスも近づこうとしていたある日のこと。 しんしんと雪が降り積もる中、俺はこたつの中に入ってTVを見ていた。 勿論、蜜柑は欠かせない。 丁度TVではクリスマス特集をやっていて、 画面にはミニスカ姿のサンタクロースが映っている。 生憎とそれは普通の女性タレントが扮しているもので、それはそれでお茶の間的には正解なんだろうが、俺的には不正解だった。 「ミニスカサンタの格好をした古泉でも映らないかな……」 そして、あわよくば画面から俺の部屋へ飛び出して来て、いきなり俺に(性的な意味で)襲い込んだり、あまつさえ朝まで共に過ごしてくれたら言うことはない。 「あの……」 ――なんてことを脳内で妄想していたせいだろうか。 遂に古泉ボイスの幻聴まで聞こえてきた。 「あの……起きていますか?」 ああ、起きているとも。 だから、妄想という名の夢から現実に引き戻さないでおくれ。 「……ここは狭いので、少し体をどかしてくれると有り難いのですが」 そう言われ、股間から太ももにかけて重さを感じていることに気付く。 俺が慌てて妄想という名の夢から目を覚ますと、こたつと俺の体の間に挟まった形で、サンタクロースの格好をした古泉が居た。 「……えっと、古泉?」 「はい……」 恥ずかしそうに頬を染める古泉の下を見ると、ミニスカートを履いた生足姿が目に止まる。 おお! これが噂のミニスカサンタ古泉か!? よもや俺のところに舞い込もうとは思いもよらなかったが、これも何かの縁と言うことだし、ここは一つ末永くよろしくお願いしたいところだが、さてはて。 「どかすのはいいが、少し体を浮かしてくれると助かるんだが」 「あ、気付かなくて申し訳ないです」 古泉は恥ずかしそうにスカートの裾を両手で押さえると、ゆっくりと体を動かして膝立ち状態になった。 「こ、これで大丈夫だと思いますが…」 尚も頬を染めてスカートの裾を押さえている。 確かにミニスカとはいえスカートの丈は短く、それはもう膝上から二十センチはあろうかという短さであった。 あまりにも短いスカートと、すらっとした真っ白な生足を見せつけらた俺は、たまらずにスカートの裾を掴み、ぴらっとめくる。 「ひゃっ!?」 古泉の叫び声と共に俺の目に映ったのは、トランクスでもなければブリーフでもなく、ましてや女性用下着やフンドシでもない、ズバリ言ってしまえば何も下着を身に付けていない下半身そのものだった。 「えっと……ノーパン?」 率直な感想を漏らすと、古泉は慌てて短いスカートの裾を押さえる。 「み、み、み、見ないで下さいっ!!」 「いや、見たところで減るものじゃないし」 「減ったら大変です!!」 古泉は顔を真っ赤にして俺を睨み付けるが、生憎と怖さは微塵も感じない。 むしろ悪戯心が増すばかりだ。 「増えるのは構わんのかな」 俺は古泉が押さえつけているスカートの裾の隙間へ手を滑り込ませる。 すると、俺の手の先になにやら硬いモノが当たった。 「ひっ!!」 古泉は小声で叫ぶと同時に体を軽く動かす。 「……既に増えてる?」 「さ、さ、触らないで下さいっ!!」 そして、更に顔を赤く染め、俺の手を股間から追い払おうとする。 最も素直に追い出される俺の手ではないわけで。 「注文の多いサンタだな」 「そ、そういう問題ではありません!!」 俺は古泉の叫びを無視し、硬くなったソコを付け根から裏筋にかけて指先でなぞった。 「や、やめて……んっ!」 その発言とは裏腹に、古泉のモノは堅さを増していく。 それでも尚の如く俺の手を追い払おうとするが、ここまで来たら色々な意味で無理だろう。 俺は簡単に追い出されないよう、古泉のモノを掌で包み込むように握ると、ゆっくりと上下に動かしていった。 「ん……っ!」 あれから暫く経っただろうか。 古泉は潤んだ瞳で頬を染める一方、極力声を出すまいと必死に口をへの字にし、スカートの裾を押さえ付けていた両手は、いつしか膝立ち状態の体を支えるかの如くコタツのテーブルに添えられている。 その結果、大きく膨張した古泉の股間でスカートの裾でピラミッドを形作る結果となった。 「これはこれで卑猥だな」 「い、言わないで、下さ……いっ!」 羞恥に耐えかねたのか、古泉は目元を少量の涙でぬらしながら必死に目を閉じている。 その間にもピラミッドの頂点部分に小さなシミが生まれ、みるみるうちに広がると同時に俺の手を汚していき、やがて自身の太ももを伝っていった。 「何か普通におもらししているみたいだな」 「……っ!」 事実、ミニスカから見えている太ももから伝っていく液体を見ていると、見事におもらししているように見えるのだから仕方がない。 古泉もその様を想像したのか、ほんのり赤かっただけの顔を耳まで真っ赤にさせていた。 「はぁ……ん……っ」 そろそろ限界が近づいてきたのか、古泉はへの字にしていた口を半開きにし、声を押し殺すかのような喘ぎ越えを出す。 「……このままでいいよな?」 「え……っ!?」 俺の手から伝わる、限界ギリギリな古泉の股間の様子からすると、ミニスカをめくらせて露出させたほうがいいんじゃないかと思わなくはないが、サンタ服を着たままのほうが古泉の羞恥心を掻き立てそうだ。 何よりも、視姦的にこのほうがいやらしい。 「だ、駄目で、す……っ。服が汚れ、ま……あぁんっ」 「いや、もう十二分に汚れまくってるし」 既にスカートの前部分は古泉が出した先走り汁で汚れまくっている。 今更これに精液が増えたところで洗う手間は代わらないだろう。 「そ、そういう問題じゃ……っ!」 嫌がる古泉の声も聞かずに俺は手の動きを早める。 古泉も嫌なら自分でスカートの裾を持ち上げればいいのだろうが、沸き上がる快楽に極力声を出さぬよう必死なのか、両手は体を支えるだけで精一杯なのかは解らないが、いずれにせよそこまで精神的な余裕はないのだろう。 「い、いやぁ……っ!」 古泉は身体を二、三度痙攣させて、先端から勢いよく大量の精液を飛び出させる。 「あ、あぁ……」 やがてそれはスカートの布地の上へ白く染み込むと同時に俺の掌にも溢れ出し、自然と真下にある俺の太ももから股間へとこぼれ落ちていく。 そして限界まで出し尽くすと、そのまま俺の股間の上に体重を預ける形で座り込んだ。
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「ん…」 ベッドの上で夢の中にいた俺は、ふとある違和感を感じて現実に引き戻される。 唸り声を上げたきり開かない目をそのままに、どうも覚醒していないのは頭だけのようで、身体はなにやら汗をかいて火照っている。徐々に意識がはっきりすると、おかしな事に自分の性器が嬉しそうにいきり立っているのに気付いた。 そしてようやく感じる、 下半身を這う柔らかくねとついた感覚。 「!」 驚いて目を開けて起き上がると、俺の足の付け根に顔を埋めている綺麗なブラウンの髪。最愛の恋人は眠っている自分のズボンを剥いで何をしているのか。 口腔内いっぱいに俺の性器を頬張り、口を窄め顔を上下させながらチュクチュクと音を立てて味わうように舐め上げているのだ。古泉が。 それは何度も夢に見たような光景で、少し眩暈さえ感じた。 「んむっ」 俺が起きたのに驚いたのか、性器を咥えたまま顔を上げるものだから性器を包んでいた唇がまた新たな刺激を生む。 「ンっ…!」 「名無しさん…いつから起きて」 「さっき、だけど…って一樹、何やってるんだ?」 ほら離して!と顔を性器の前から押しやろうとするが、古泉はその手をぺしっと払った後、こちらを見やり「おはようございます」と告げにっこりと微笑んだ。その笑みにうっかり見惚れている隙に、古泉は再び性器を咥えて刺激を与え始めた。 「っ…ん」 長めの睫毛が古泉の目を隠してしまって俺からは目の様子が全く見えない。古泉の瞳好きなのに。 いや、そんなことより。 「う、く…」 気持ち良い。体が熱い。 唾液が性器の裏筋に触れている辺りからトロトロと溢れて、まるで意思を持っているように淫らに絡み付いてくる。 その部分を恐らく舌と思われる粘性の塊が左右にゆっくりと、ねっとりと動いてくる。古泉は何も喋らないが、代わりに熱い鼻息が局部を刺激してくる。ああ、お前も興奮してるのか。 それを痛い程感じれば、結果必然的に、しかし俺の意思に反して性器が勝手に大きさと硬さを増してくる。 時に俺から低い声が漏れると、古泉は更に激しく舌を働かせた。 「ん、む、ん……ん」 殺しきれなかった古泉の声が、なんとも甘い響きを伴って俺の耳に届く。なんつー下半身に響くエロい声。 もうこれ以上ないという程大きくなった所で、古泉は顎がだるくなったのか口を放した。先走りが古泉の唇と性器を繋いで垂れるのを見て、俺はごくりと喉を鳴らす。 「一樹…顔、動かさないでくれよ」 「はい?」 そして、おもむろに古泉の頭を掴むと ドクン、と性器を大きく脈打たせ、丁度先端の前にあった古泉の顔に大量の精液を放った。水のようにサラサラとしていないそれは、ぼたぼたと零れたいくつかの滴を残して古泉の顔を卑猥に汚す。射精が終わるまでの間俺は古泉の頬に性器を擦り付けて快楽の余韻に浸った。 「熱っ…ンあっ」 顔にかかった精液の温かさに思わず目を瞑った後、俺の方を真っ赤な顔で見つめる。 「もう、ひどいですよ…目に入るじゃないですか」 「…」 古泉が精液まみれの悩ましげな顔で非難するように俺を見つめる。 もう駄目だ。我慢できない。 …いや何を我慢する必要があるというのか! 「一樹ッ…」 「え?名無しさ…あっ…」